定番だからこそこだわりたい白シャツ
そもそも「シャツにこだわる」とは
さて、「白シャツにこだわる」のがいかに重要かは、わかっていただけたでしょうか。
しかし、やみくもに「こだわろう!」と言われても、具体的に何をすれば良いのかがまったくわからないですよね。ヤル気だけが空回りしちゃいます。
というわけでまずは、「こだわる」というのが 何に、どうこだわるのか を見ていきましょう。今回「こだわりポイント」と名付けて扱うのは、以下の3つです。
- 素材・生地
- サイズ
- 着こなし
このうち、最後の「着こなし」については、この記事の一番最後で「オススメの着こなし」として扱うことにします。(※着こなし方だけが気になる方はこちらをクリックして、最後のページにジャンプしてください。)
というわけで、ここでは「素材・生地」と「サイズ」のこだわりについて、見ていきましょう!
こだわりポイント①:素材・生地
素材(糸が何からできているか)
まずは素材。白シャツの素材なんて気にしたことない、という方が大半かもしれませんが、同じ白シャツでも素材が変われば、全然違って見えるということを、まずは覚えておきましょう。
白シャツに限らず、シャツの素材は大まかに言って、次の3つに分類できます。
- 綿(コットン)
- 麻(リネン)
- ポリエステル
三つ目のポリエステル(化学繊維)は、主にコットンと混ぜて使われることが多いです。「ストレッチ素材」とか「形状記憶素材(アイロンがいらない)」とか言われているものは、「ポリ混(=ポリエステル混合コットン素材)」と呼ばれるものがほとんどです。
リネンはザラッとした肌触りが特徴。良い意味でも悪い意味でも シワになりやすい 素材なので、コットンや混合素材に比べて好みが別れる素材です。ただ、風通しがよく涼しいので、夏に着る素材としてはコットンよりリネンがおすすめ[1]。
[1]この記事ではリネン素材の白シャツは取り扱いません。夏に「麻シャツで夏も涼しく!リネンシャツまとめ」という記事を書いたので、詳しくはそちらを参考にしてください。
そして大本命がコットン。ビジネス用(=スーツ用)のシャツにしろ、高校などの制服にしろ、そして私服用の白シャツにしろ、ほとんどはコットン(or ポリ混)素材です。今回は、このコットン(+ポリ混)に絞って、白シャツを見ていくことにしましょう。
生地(織り方)
さて、素材はコットンに決まりました。しかしこれだけではまだ、ただの「糸」。シャツはもちろん「布」からできていますから、次にはこの「糸」を「布」にしていかなければなりません。そこでこだわりポイント。ズバリ「織り方」です。
織り方にも様々な方法がありますが、その中でも今回は、 比較的手に入りやすい 3つを紹介。
- ブロード
参考画像(y-shirts.jp)
- オックスフォード
参考画像(y-shirts.jp)
- シャンブレー
参考画像(y-shirts.jp)
1つくらいは、「聞いたことある!」という方も多いでしょう。特に「オックスフォード」と「シャンブレー」はシャツを探しているとよく聞くワードです。その意味で一番聞き覚えがないのは「ブロード」ですかね。
ブロードは、 ビジネス用(スーツ用、フォーマル)のシャツ が多いですね。画像のように織り目が細かく、アイロンをかけるとパリッ!とします。糸が細くなるほど光沢感が生まれます。
オックスフォードは、 フォーマルにもカジュアルにも使える 、ストライクゾーンの広い生地。今回紹介する3つの中では織り目が最も粗く、 厚みがある のがが特徴。通気性が良く、汗で貼り付きにくいという特徴も。
シャンブレーは、 どちらかというとカジュアル寄り 。ブロードやオックスフォードとは違って、「 縦糸は色のついた糸、横糸は白い糸 」という縛りがあるので、今回のテーマ「白シャツ」からは外れてしまいます。ただ、特に青系のシャンブレーシャツは、量産型大学生 にも御用達の大人気シャツです。
さて、テーマである「白シャツ」についてですが、
大学生の方であれば、オシャレといったら「私服」のことを考えるでしょうから、オックスフォード一択で良いと思います。ブロードも良いですが、パリッとしすぎるとちぐはぐになりがち[2]。
[2]逆にスーツ用のいわゆる「ワイシャツ」をお探しの方であれば、より「らしい」ブロードを選ぶと良いでしょう。
オックスフォードはアイロンをかけずに(「洗いざらし」と言うこともあります)着られるので気軽でもありますし、厚みもあるのでシャツの中の下着が透けにくいのも嬉しいですね。温度調節にも最適で、真夏以外の3シーズン着られる万能生地だと言えるでしょう[3] 。
[3]半袖のものであれば、真夏でも着ることができると思います。筆者は涼しい麻が好きなのでもっぱら麻を着ていますが。
というわけで、こだわりポイント①:素材・生地 のまとめです。
次のページでは、こだわりポイント②:サイズ について見ていきましょう。