はじめに
今回は、このブログの題にもなっている
オシャレ
という言葉について、ちょっと気合いを入れて考えてみようかと思います。
(※コーディネートやアイテムの紹介は一切ないので、関心のない方は他の記事等を読んだいただければ幸いです。)
「オシャレ」の意味
日頃からよく耳にする「オシャレ」という言葉ですが、その意味を考えてみると意外と簡単にはわからない気がします。
「え、普通に『服装や髪型が整っていること』とかじゃないの?」と思われる方も多いかもしれません。筆者もこの答えに納得できないか、と言われると確かに少しは納得するところもあります。
ですが、もう少し突っ込んでみませんか?
誰にとっての「オシャレ」なのか?
そこで出て来る「服装や髪型が整っている」とは、誰から見て、整っているのでしょう?
察しの良い方は、ここで答えるのが少し難しくなってきたと感じておられるかもしれません。
とりあえず、筆者が思いついた候補を一つずつ考えてみます。
(1)「私から見て」の場合
これはつまり、自己評価として「私の服装や髪型が整っている」という場合です。
このような意味で「オシャレ」が使われる場面はけっこう多い気がします。
「今日はオシャレしてきたの!」「じゃあ日曜日はオシャレして行くね」というような感じですね。
この「私から見て」の場合を少し考えると、一長一短があるような気がします。
メリット
- 自分の満足感や達成感がある。
- 何となく、胸を張れる(気がする)。
デメリット
- 単なる自己満足かもしれない。
- 他人から見て本当に「オシャレ」なのか、不安。
メリット・デメリット、どちらも「あー、確かに!」と思われるのではないでしょうか。
そして実はデメリットに、何気なく「他人から見て」が登場したことに気づかれた方もおられるでしょう。
そう、第二の候補は「他人から見て」です。
(2)「他人から見て」の場合
この使い方も、多くの場面で耳にします。
「今日の◯◯、なんかオシャレだね」「◯◯さんみたいに、オシャレになりたいなあ」というような感じですね。
ただこの場合は上の(1)とは違って、もう少し細かく区別することができそうです。
(a)◯◯(オシャレな人)との「話し相手から見て」
(b)◯◯(オシャレな人)以外の「大多数の他人から見て」
少しわかりにくいかもしれませんが、挙げた例のうち一つ目の「今日の◯◯、なんかオシャレだね」が(a)に、二つ目の「◯◯さんみたいに、オシャレになりたいなあ」が(b)に対応しています。
「今日の◯◯、なんかオシャレだね」と相手を褒める時に、
「私以外にも、大多数の他人が◯◯のことをオシャレだと思うだろう」
とか考えてませんよね。
褒める相手がオシャレだ、と話し手の私が感じているだけです。
それに対して、「◯◯さんみたいに、オシャレになりたいなあ」という時((a)に当てはまる場合もあるかもしれませんが)には基本的に、このセリフは「他の誰に聞いても、◯◯さんはオシャレだと言うだろう」という話し手の考えに基づいているのではないかと思います。
どうでしょうか。普段の「オシャレ」はだいたい(1)の「私から見て」か(2)の「他人から見て」のどちらかに当てはまるのではないでしょうか。
もちろん(1)や(2)の他に候補が全くないわけではないと思いますが。
まとめ・このブログの読者様へ
このブログが、あるいは筆者が、気軽に「ちょっとオシャレ」と言う際には、基本的には(2)の意味で、特に(a)の意味で「オシャレ」という言葉を使っていきます。
つまり、このブログにとって「オシャレ」とは、
「私と話している相手にとって、私の服装や髪型が整っていること」
もう少しトガった言い方をすると、「オシャレを目指す」というのは
「友達のAさんとか、最近イイなと思っているBさんから、『◯◯くん、なかなかイイかな』と思われるのを目指すこと」(←少なくとも見た目に関して)
です。
筆者はもちろん、(1)のような「よっしゃ、今日のオレめっちゃオシャレ!」という意識をまったく否定するわけではありません。
自分がオシャレをしている意識、というのはとても大事なことですし、なんなら、そういった意識が自信につながって、単なる見た目以外の振舞いや態度に現れ、
結果として別の観点から
「◯◯くん、なかなかイイかな」
と思ってもらえることも十分ありうると思うからです。それはそれで、とても喜ばしいことですよね。
ただ、このブログがあくまで
ファッション
に関する記事を載せていく場所として作られているので、
振る舞いとか態度についての「イイかな」ではなくて、
やっぱり見た目に関する「イイかな」を目指していこうと思います。