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「無地」という柄
今回は洋服の「柄(がら)」について考えていきたいと思います。
洋服の「柄」と言われて、あなたは例えば何を思い浮かべますか?
ストライプ(縦縞)、ボーダー(横縞)、チェック、ノルディック柄….パッと思いつくものでも本当に様々です。
ただその時に、
無地
を思いつく方はなかなかおられないのではないでしょうか。
「そりゃだって、無地って『柄が無い』ってことでしょ」とか
「それ単なる屁理屈でしょ」
と思われた方も多いかもしれません。
ただ、服装やファッションアイテムを考えるときに、
そしてそれを「柄」という点から考えてみるときには、
無地
は、絶対に避けては通れない道となっているはずです。
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「ダサい」理由の一つは「柄」
近年「ダサい」の代名詞ともなってきている
「折り返したらチェック or バンダナ柄のチノパン」
※参考画像(ガールズVIPまとめ!)
とか
「英字プリントがいっぱいに入ったTシャツ」
※参考画像(ガールズVIPまとめ!)
※もちろん、これ以外にも「ダサい」と言われるアイテムはたくさんあります
この「ダサい」代表選手二つに共通する「ダサさ」の理由、それが「柄」であることに疑いはないでしょう。
洋服の柄というのは、一つ間違えれば、それだけで「ダサい」の烙印を押される原因になってしまうのです。
「無地」をオススメする理由
ここまでを見ると、「別に無地じゃなくたって、ストライプやボーダーなら大丈夫そうじゃん」と思われた方もいるでしょう。
※参考画像(customlife)
どうですか?ちょっと極端かもしれませんが、全身ボーダーです。
これを着て街を歩くのは、筆者にとってはハードルが高すぎます。
上の「折り返したらチェック」や「英字プリント」は、いわばそれ単体での攻撃力が強かったわけですが、単体での攻撃力が強そうに見えない、単純な柄であっても、
組み合わせによってはヤバい
と考えておいたほうが良さそうです。
これに対して、上の画像にあった上下ボーダーと比較して、「上下無地」とか「全身無地」を考えて見るとどうでしょうか。
例えば、「ジーパンに白T」は立派な「上下無地」ですよね。もちろん、「チノパンに白シャツ」だってそうです。
こういったコーディネートをしていて、「ダサい」人がいないわけではありません。しかし、ここで重要なのは、
無地でダサい人は、決して「無地だから」ダサいのではない
ということです。
無地コーディネートは、ダサくなる可能性はもちろん持っています。
ですが、無地コーディネートのダサさは、必ず「無地である」こと以外の理由を持っているのです。
「ダサい」を構成する要素
コーディネートを作るときに、それを「ダサい」ものにするか、「普通」にするか、それとも「オシャレ」にするかは、いろいろな要素で決まってきます。
一番基本的な構成要素は、
色
※参考画像(NAVERまとめ)
形(シルエット)
※参考画像(http://www.neqwsnet-japan.info/?p=5464)
柄
でしょう(他にももちろん、「素材」とかいろいろあります)。
「NGファッション」と言われる代表的なコーディネートのうち「全身真っ黒」は色に「ダボダボ」や「腰パン」はシルエットに該当します。
そしてこれらの構成要素は常に、
組み合わせ
でその効果を発揮しています。
「全身真っ黒」はNG(あるいは、着こなすのがとても難しい)ですが、「黒のテーラードジャケット」ほど初心者にオススメされてきたアイテムもありません。
あるいは最近では、同じく「黒のスキニー(細身のパンツ)」もオススメされているのをよく見かけます。
ですがこういった黒いアイテムをオススメするときに、
「黒いトップス(例えばTシャツ)と、黒いパンツと、黒い靴と黒いジャケットで…」
みたいなオススメをする人は、筆者が知る限り一人もいません。
多くの場合は、
「清潔感のある白いシャツを…」とか「下はデニム&スニーカーで大学生らしく…」
といったセリフが並んでいます。
これが示すことは、「脱ダサ」アイテムは、ともすれば簡単に「ダサい」アイテムになってしまう、ということです。
ここまでを踏まえると、筆者が「無地」を強くオススメする理由がわかっていただけるのではないかと思います。それは、
柄として無地を選んでおけば、柄の組み合わせに惑わされることなく、「色」と「形」という他の二つの要素に集中できるから
です。
「オシャレは引き算」 という格言を聞いたことがある人は多いと思います。少し調べたところ、ココ・シャネルの言葉がオリジナルのようですね。
“Simplicity is the keynote of all true elegance.”
(シンプルさは、あらゆる真の優雅さの基本理念である)Coco Chanel
シンプルさ、つまり「引き算」という理念にしたがって「まず削ぎ落とすべきは『柄』である」というのが筆者の考えです。上で見たきたように、「柄のせいでダサい」人たちが「シンプルである」とは誰も思わないでしょう。
まずは 柄を引き算。全てはここから始めましょう。
オススメのアイテム
というわけで、以下では無地のアイテムを紹介していきます。
アイテムの選択にあたっては、「色」と「形」、特に「サイズ感」に気を配ってみてください。
また、ボトムス・シューズについては、メンズで派手な柄モノを選ぶ方がむしろ難しそうなので、今回はむしろトップス・アウターに絞って、オススメのアイテムを紹介します。
トップス
綿100%ブロード ボタンダウン 長袖 7分袖 半袖, SPU(スプートニクス)
綿麻 ストレッチ 長袖 7分袖 半袖, SPU(スプートニクス)
NEVER Acquiesce (ネバーアクイース) USAコットン ポケット付き 半袖カットソー, SPU(スプートニクス)
また、筆者が実際に着ているアイテムも少し載せておきますね。
価格:3,240円 |
アウター
最後に
今回は、無地のアイテムの優れたところを解説してきました。
それとの関連でいうと、特に「形」にあたる「サイズ感」が、近年では「ピチピチになりすぎない程度にタイト」を鉄則としています。
また、最初に無地の、ベーシックなアイテムを揃えてみると、その後の買い替え・買い足しで柄モノが入ってくる時にも合わせやすくて便利ですよ。
柄を引き算したシンプルなコーディネートで、オシャレへの第一歩を踏み出しましょう!