寒くなるまで履ければ、と思って購入したのに、気付いたら冬になってもヘビロテしてた。
7月に「ビルケンシュトックのモンタナとロンドン。どっちを選べばいいんだ!?!?【物欲日記】」というタイトルで紹介していた、BIRKENSTOCK(ビルケンシュトック)の「サンダルと靴のあいの子」、『MONTANA (モンタナ)』。夏休みのアルバイト代がたまった9月ごろに購入し、およそ3ヶ月使ってみました。
アルバイト(塾講師)の時をメインに履くつもりだったのに、予想外に頻繁に履いていて、今では週4〜5日くらい履いています。まさに「愛用」。
最近少しお手入れをサボっていたので、お手入れ前後の様子を比較しつつ、レビューしておこうと思います。
モンタナの良いところ
* ビルケンシュトックならではのインソールが生み出す履き心地が絶妙。
* カジュアルすぎず、フォーマルでもなく。見た目のバランスが取れている。
* サンダルブランドならでは。気張らずに気軽に履ける。
モンタナのイマイチなところ
* 毎日履いているとはいえ…。ソールの減りが早い。
* (オイルドレザーのモデルだから、) こすれた部分がけっこう目立つ。
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おさらい。ビルケンシュトックの『モンタナ』とは
参考画像(www.birkenstock.com)
詳しくは以前に書いた「ビルケンシュトックのモンタナとロンドン。どっちを選べばいいんだ!?!?【物欲日記】」を読んでいただければ良いと思いますが、簡単に紹介しておきましょう。
ビルケンシュトック『モンタナ』は「サンダルと靴のあいのこ」のような、可愛らしいシューズです。
画像からすると「え、靴じゃない?」と思われるかもしれませんね。ただこのモンタナ、コンフォートサンダルで有名なビルケンシュトックの販売するシューズ。サンダルで有名な、足を包み込んでくれるインソールが使われており、靴底もビルケンシュトックのサンダルと同じようなソールです。
裸足にサンダルでは寒くなってくる秋頃以降に、あるいはサンダルでは行きにくい「ちょっと格好に気を使う場所」に出かける時にぴったり。
ガチガチのフォーマルスタイル、つまりスーツなどを求められる場合にはさすがに避けておくべきでしょうが、
* オフのリラックススタイルに
* 大学通学、アルバイトの時に
* 会社のオフィスでルームシューズがわりに
と、なかなかにストライクゾーンの広い、万能シューズです。
スムースレザーやオイルドレザー、スウェードなどの素材や色も豊富で、よく探してみると自分好みな素材・色に出会えるかもしれません。
ハーフパンツからジャケパンまで。オイルドレザーの風合いがたまらない『モンタナ』を3ヶ月履いたレビュー。
傷つきやすいけどそれがまた可愛い。オイルドレザーの『モンタナ』。
磨き始めてすぐのタイミングで「そうだ、レビュー書こう」と思い立ったので少し作業が進んでしまっているところですが…
こちらが購入して約3ヶ月、晴れも雨も気にせず、ほとんど毎日のように履き続けた『モンタナ』。
オイルドレザー素材のブラックで、デフォルトの質感としては右足側が近いですね。
つまり、デフォルトではほとんど光沢は無く、マットな質感です。
マットな質感のままで履くのももちろん魅力的ですが、筆者が持っている靴磨きグッズの中に、マットな質感をキープできるものが無かったので、あまり気にせず普通の革靴を磨くのと同じアイテムを利用して磨いています。
おかげで、左足側のように、比較的ツヤっぽい見た目になっていますね。
アップにしないとわかりにくいかもしれませんが、オイルドレザーは非常にこすった痕が残りやすい素材です。
筆者は全然気にせずラフに履いていますが、「いつもピカピカで、傷一つ無いキレイな状態でいて欲しい!」という方は、オイルドレザー素材は避けた方が無難でしょう。
また『モンタナ』は靴紐のあるタイプなので、靴紐が通る部分には履き始めて間もない頃から、しっかりとした跡がついています。
ただ、写真の履きジワから分かっていだければ、と思いますが、このオイルドレザー、非常に柔らかい素材であることも特徴。
新しい靴を購入するといつも気になる、「靴ずれをしないか」という問題については、あまり気にしなくても良いと思います。
ただ新品時はかかとの部分が少し硬かったので、一度かかと部分で靴擦れをしました。かかと以外はだいぶ柔らかめ。
また、筆者はある程度ツヤの出やすいお手入れをしてしまっていますし、またそもそもブラックなのでわかりにくいところではありますが、オイルドレザーという素材は経年変化が出てきやすい素材です。
手っ取り早く経年変化を楽しみたい方は、同じオイルドレザーのブラウンカラーを選択するのもおすすめ。
お手入れが完了するとこんなに綺麗に。
お手入れについては、ビルケンシュトックの大手通販サイト「Benexy」の特集ページとして、オイルドレザーのお手入れ方法が掲載されています。「ツヤ感のあるお手入れ」「マットな風合いのお手入れ」それぞれについてわかりやすく解説されているので、今回は詳しく書きません。
磨き終わったところは、こんな感じ。
筆者としてもあまり「ツヤを出そう!」と思っているわけではないのですが、クリームのツヤ出し成分(ロウ)が愛用のブラシに残ってしまっていて、ブラッシングをしたところで勝手にツヤが出てきてしまう、という具合です。
やはり特徴的なのは、爪先にかけて幅広になった、ドナルドダックのようなフォルムですよね。
ビルケンシュトックの代名詞、と言っても良いでしょうが、サンダルよりもシューズタイプの方がよりポコッとして可愛らしいシルエットに見えます。
この記事を書き始めて気づきましたが、さっきの「こすった痕」の写真は左足で、この写真は右足ですね…。両足ともにさっきの写真のようなこすれ痕がついていたのでご容赦ください…。
爪先も、クリームを塗ってブラッシングをしてあげると、このように痕も消えて、とてもキレイになります。
フォーマル・ビジネス用途ではないので、もちろんピッカピカの鏡面磨きなどはしませんが、これくらいキレイになってくれると、靴磨きがとても楽しくなりますね。
「いかにも高級品!」という見た目でもないので、例えば「iPad Pro持ってるよ!」というような所有欲が満たされる、ということはないのかもしれませんが、肩の力を抜いて、リラックスした格好をする時には、どんな格好でも相性よく取り入れられます。
筆者はアルバイト(スーツではないけど比較的ちゃんとした格好を求められる)の時には、こんな感じでベージュのパンツを履いて、トップスは白いシャツ、寒い時期ならばその上にカーディガンやセーター、といった格好をしています。
もちろん用途や好みのスタイルにもよりますが、筆者はアルバイト以外の時にも、ジーンズやスラックス、コーデュロイのパンツなどに合わせて、万能選手として活躍してもらっています。うん、かわいい。
また何より、「サンダルと靴のあいの子」という位置づけを活かして、「ちょっと近所のコンビニに…」くらいだったらサンダル代わりに素足で履いちゃうこともできるという点も、ありがたいですよね。
残念な点。他のビルケンサンダルに比べて、ソールの減りが激烈に早い
可愛らしくて万能選手、しかも履き心地は折り紙付き。こんな『モンタナ』オイルドレザーを筆者は非常に気に入っています。
ただ最近、ふと靴底を見てみて、ちょっと驚きました。あれ、ソールの減り、早くね…?
そうなんです。以前の記事「ビルケンシュトックのモンタナとロンドン。どっちを選べばいいんだ!?!?」でも少し書きましたが、『モンタナ』のソールはPU(ポリウレタン)製。
他の多くのビルケンサンダルのソール、EVA製のソールと比べて、摩耗に弱く、加水分解しやすいという特徴があります。
以前の記事を書いた時に調べてはいたので、頭では分かっていたつもりでした。でも、現実にすり減ったソールを見て、「こんなに早いものか!」とびっくりしたこともまた、確かです。
お気に入りのシューズで、それこそ毎日のように履いている「相棒」だけに、ソールがどんどん減っていくのは悩みのタネ。
アルバイトが一旦落ち着いたら、修理に出すことも検討しようかな…。
番外編:今回のお手入れに使ったグッズたち
今回のお手入れに使用したグッズも、サラッと紹介しておきます。
② ペネトレイトブラシ
③ M. モゥブレィ ステインリムーバー
④ M. モゥブレィ アニリンカーフクリーム
⑤ ブラシ
使う順序としては、⑤ → ①+③ → ②+④ → ⑤ (+①) という感じ。
靴磨きクロスは、別の用事で行った無印良品に手頃なものがあったので、そこで購入したものだったかな。基本的には何でも良いですし、私は最近まで着なくなった下着のTシャツを使っていました。
ステインリムーバー(汚れ落とし)も、おそらく一番人気かな。「靴、磨いてみようかな」と思って検索したら、おそらく一番最初に目にするものだと思います。筆者は300ml(だったかな…?) のものを持っていますが、5年くらい使って、まだ無くなりません。もっと小さいのもあるので、自分の靴だけなら小さいので十分ですね。
ペネトレイトブラシは、クリームを塗る用です。指や布が届かない細かい箇所にまで手が届くことが嬉しいポイントです。クリームの色別に筆者は3本(黒・ダークブラウン・バーガンディ)持っています。ただ今回に限って言えば、『モンタナ』にはほぼ縫い目が無いので、最初少し使ってみて、すぐに手塗りに切り替えました。
アニリンカーフクリームは、汚れ落としと同じM. モゥブレィのもの。中身のクリームはこんな感じ。「なめらかプリン」くらいなイメージで良いと思います。伸びも良いですし、無色で何色のアイテムでも使えるため、重宝しています。
最後にブラシ。写真には1本しか写していませんが、4本持っています。「黒・ホコリ落とし用」「黒・クリーム伸ばし用」、「その他・ホコリ落とし用」「その他・クリーム伸ばし用」の4本。
無理に、とは言いませんが、できれば「ホコリ落とし用」と「クリーム伸ばし用」を区別した方が良いですね。クリームを伸ばしたい時にホコリが混ざってしまうのは悲しいので。
まとめ:予想外のヘビロテにお疲れ気味ではあるけど、ごめんね、今日も履かせてね!
というわけで、購入から3ヶ月ほど経ったビルケンシュトック『モンタナ』を、お手入れついでにレビューしてきました。
こんなにヘビロテするとは思っていなかったので、良い意味で「とっても裏切られた」買い物になりました。どんどん履きジワもついて、「自分のもの」になっていく過程は、なんとも言えない良い感じですよね。
ビルケンシュトックでの定価は ¥23,100 。ただ、他の大手通販サイトなどでよく探してみると、 ¥10,000 を少し超えるくらいの金額で手に入れることができると思います。気になる方はぜひチェックしてみてください!
追記 (2020年3月): モンタナを修理に出しました。
2020年3月(この記事を書いてから約3ヶ月後)に、モンタナをオールソール修理に出しました。その際のレビューを別記事にまとめましたので、そちらも是非ご覧ください。
「BIRKENSTOCKのモンタナがオールソール修理から戻ってきたのでレビュー。」