今回はスニーカー、サンダルと並んで「脱オタ」「脱ダサ」に欠かせない、革靴について見ていこうと思います。
スニーカーやサンダルについては、以下の記事を参照してください。
「大学生の一足目にはこれ!オススメスニーカー15選」
「絶対にハズさない!オススメのメンズサンダルとコーディネート紹介【この夏はこれで乗り切る!】Part. 1」
※最初に、「革靴って、いつどんなのを履けばいいの?」についての解説をしています。「最初からオススメの革靴教えてよ〜」という方は、2ページ目へジャンプしてください。
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革靴あれこれ
革靴を履くということ
オシャレは足下から。
誰もが一度は耳にしたことのある言葉だと思います。
そしておそらく、この記事を読んでくださっている方は、新しい「オシャレ」の相棒としての靴を、「革靴」に求めておられるのではないでしょうか。
大学生をしていると、日頃の足下は、機能としてはスニーカーで十分ですよね。ここ5年くらいはスニーカーが大流行し、ナイキとかアディダスといったスポーツ用品メーカーだけでなく、ヴィトンとかグッチなどのデザイナーズブランドも、自前でスニーカーを販売するほどになりました。また、最近だと「スニーカー通勤」運動も少しずつ始まっているようで、当分「スニーカー熱」が冷めることはなさそうです。
その意味で、大学生として日頃スニーカーを履くことへのハードルは、最近ではまったく無いと言って良いと思います。
ただ、何か違う。スニーカーでは出せない、何か魅惑的な雰囲気を革靴は持っています。
確かに、(かっこいい)スニーカーはかっこいいんです。でも、革靴は違う意味でかっこいい。
スニーカーには無くて、革靴にだけあるもの。それは「大人っぽさ」です。
そして、特に日本のメンズファッションを考えるときに、「大人っぽさ」という言葉は、常に「スーツっぽさ」が見え隠れする言葉となっています。つまり(まだ社会人としてスーツを着る機会の少ない大学生にとって、)「大人っぽい」ファッションというのは、「スーツっぽく」て、「キレイめ」なファッションなんです。
ボトムス、つまりパンツで「スーツっぽさ」を出すには、濃紺デニムや黒スキニーがオススメだ、という記事は前に書きました。
トップスでも、テーラードジャケットとか白シャツとか、「スーツっぽい」アイテムをこれまで紹介してきたつもりです。
ただ、足下がスニーカーやサンダルだけでは、やっぱり「スーツっぽさ」が十分に演出できないんですよね。
やっぱり、それなりの革靴が欲しい。「大人の男」になりたい!
これはもちろん、「毎日革靴を履こう!」と言いたいわけではないです。
黒スキニーにテーラードジャケット、革靴、で毎日を過ごすのなら、正直毎日スーツで過ごしている社会人の方々と、そうは変わらないですからね。
大学生なら大学生らしく、社会人の方ならオフの日らしく、「オン」のスーツスタイルではなく、あくまで「オフ」らしい格好をしたい。
なのでスニーカーやサンダルにだって、もちろんたくさん活躍してもらいましょう。
では、いつ革靴を履いて、いつスニーカーやサンダルを履くのか。
そして、どんな革靴を履けば良いのか。
いつ革靴を履けばいいのか
少し高度なことを要求するようですが、この問いには「TPOに合わせて」と答えるのが模範解答です。
でも、いきなり「TPO」とか言われても、イマイチよくわからないですよね。
筆者が思うに、大学生が革靴を履くべきタイミングは、以下の二つです。
-
- 真面目な格好をしなければならないとき
- 靴以外のアイテムが、総じてスーツっぽくないとき
真面目な格好をしなければならないとき
一つ目は簡単ですよね。よく「ドレスコード」と言われるのもこれです。
※参考画像(VOKKA)
一般に「ドレスコード」というと、レストランなどで「ジャケットを着ていなければ入店を断られる」という意味で、革靴でなければならないというルール(マナーと言ったほうが正確ですが)はありません。
ですが、「ジャケット」で象徴されるような、真面目な格好を要求されているわけですから、そりゃスニーカーに比べれば革靴がより良い(よりマッチしている)のは当たり前ですよね。
また、ドレスコードのように他の人(例えばお店・レストラン)から要求される場合じゃなくても、例えばデートのときみたいに、自分で「真面目な、大人っぽい格好をしたい!」と思うこともありますよね。
そんな時には、サンダルやスニーカーよりも、革靴の方が、より「真面目さ」「大人っぽさ」「落ち着き」といった印象付けに、一役買ってくれそうです。
こんなふうに、「真面目な格好」を強いられたとき、あるいは自分でそうしようと思ったときには、革靴は最適なアイテムです。
靴以外のアイテムが、総じてスーツっぽくないとき
これについては、一つ目よりは少し細かい話になります。
ファッション誌を手に取って、「ハズし」とか「カジュアルダウン(ドレスダウン)」という謎用語に出会ったことはありませんか?
※参考画像(男前研究所)
この「ハズし」と「カジュアルダウン」、基本は同じ意味だと考えてもらって大丈夫です。
ざっくりとした意味は
「キレイめ・スーツっぽい格好(いわゆる“フォーマルな格好”)だと”おカタい”イメージになるから、”おカタい”イメージがつかない程度に、少しカジュアル・私服っぽいアイテムを足して、ちょっとだけ中和させる」
という感じです。「すげーふんわりしてんなーオイ」と思った方、その通りです。「ハズし」も「カジュアルダウン」も、雑誌やモデルさんなどによってかなり程度差があるので、言葉の意味はだいぶふんわりしてます。
簡単な例を挙げると、「スーツっぽい上下(セットアップ)+スニーカー」です。
※参考画像(Men’s Fashion Mania)
このように、「メインのアイテム」(= セットアップ) と「そのアイテムが持つ雰囲気」(= フォーマル) に対して、
「サブアイテム」(= スニーカー) と「サブアイテムが持つ雰囲気」(= カジュアル) をぶつけて中和させる、
というのが「ハズし」とか「カジュアルダウン」です。
話を革靴に戻しましょう。
「ハズし」は、カジュアルなアイテム(例えばスニーカー)によって、おカタい雰囲気を中和させていました。
ということは、「逆ハズし」、よく使われるファッション用語で言えば「ドレスアップ」も同じような効果を発揮するわけです。
※参考画像(SPA)
こちらの場合は、フォーマルなアイテム(例えば革靴)によって、カジュアル(ハーフパンツなど)な雰囲気を中和させることになります。
ここで二つ目の選択肢を思い出しましょう。「靴以外のアイテムが、総じてスーツっぽくないとき」でした。
つまり、「靴以外がカジュアルすぎるかな〜」という時に、フォーマルな雰囲気を持った革靴を履くことで、全体をバランス良くまとめるために、革靴が役立ちますよ、ということです。
※雑誌とかだと、「足下は革靴で引き締める」なんていう表現が使われていたりします。
まとめ:革靴を活かせるTPOはこうやってクリアする。
おさらいしておきましょう。革靴が活きてくるシチュエーションは主にこの二つ。
- 真面目な格好をしなければならない時に、革靴でビシッと決める
- 靴以外の全体がカジュアルな時に、革靴でバランスを保つ
これを頭に入れておけば、「いつ革靴を履けばいいんだろう?」と迷う機会は激減します!
どんな革靴を履けば良いのか
革靴の中の「オン」と「オフ」
ここまでで、「いつ革靴を履けばいいのか」についてはだいぶわかってきました。
でも、これだけだとまだ足りない。いったい、どんな革靴を履けばいいのか。
次の二つの画像を見てください。
参考画像(labarba, l’exception)
どちらも革靴ですが、どちらを履くかで、与える印象がだいぶ違いそうですよね。上のほうはフォーマルというか「オン」、下のほうはカジュアルで「オフ」っぽい。
「オン」と「オフ」ではない他の言い方をすると、上のほうは「ザ!社会人!」というイメージなのに対して、下のほうは「大学生らしい」(とか、社会人でも「お休みの日」らしい)印象を受けますよね。
大学生でも、アルバイトで塾講師などをやっていると、スーツ着用が求められることも多いと思います。そんな時にはやっぱり「オン」が合っています。
でも、大学に行ったり、デートに出かけたりするときには、多くの場合スーツを着るわけではない。そんな時に「オン」のフォーマルな革靴を履くのは、それはそれで何か場違いです。
そのような「場違いな感じ」を上手に活かすことができれば、「超オシャレ」とか「とんでもなくオシャレ」、つまり「一時代を築けるようなオシャレコーディネート」を作ることができるかもしれません。ですが、それを活かしきれなければ、単なる「場違いコーディネート」ができあがるだけです。
初心者はやっぱり、そんな「場違い」にならないように、「オン」と「オフ」を上手に使い分けるところからスタートするのが良いですよね。
では、どんな革靴が「オン」で、どんな革靴なら「オフ」になるのか。
「オフ」で履くべきカジュアルな革靴
どんな革靴が「オン」で、どんな革靴が「オフ」なのか。
特に大学生にとっては、「オフ」に履ける革靴をゲットしたいですよね。
ここからは、かなり筆者の独断が入っていますが、「オフ」に履ける革靴、特にその一足目は、次の3足のうちどれかに絞ってしまってよいのではないかと思います。