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BIRKENSTOCKのモンタナがオールソール修理から戻ってきたのでレビュー。

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BIRKENSTOCKの「サンダルと靴のあいのこ」として有名なモンタナをオールソールの修理に出しました。約1週間して、手もとに戻ってきたのでレビューします。

ビルケンシュトックのモンタナを、修理に出していました。

モンタナはソールの寿命が長いとは言えない。

以前、BIRKENSTOCKのモンタナのレビュー記事 を書きました。

その記事や、「ビルケンシュトックのモンタナとロンドン。どっちを選べばいいんだ!?!?」 という記事でも書いていたことですが、モンタナはソールの寿命が決して長くはありません

ビルケンシュトックのサンダルやクロッグ製品の多くは、エチレン・ビニールアセテート・コポリマー (EVA) 製のソールが使用されていますが、モンタナに限っては、ポリウレタン (PU) 製のソールが使用されています。

EVAとかPUとか言われても、(もちろん筆者もですが) 何がなんやらよくわかりませんが、どうやら次のことが言えるようです。

  • EVA製のソールは 耐久性が高く加水分解を起こしにくい 。逆にPU製のソールは、耐久性が低く、加水分解を起こしやすい

加水分解というのは、水分を多く含んで劣化したスポンジ系の素材が、ボロボロと崩れたり、割れてしまったりするような現象を指すようです。

つまり、モンタナのソールに一般的に言えることとして、ソールの耐久性に難あり、ということのようなのです。

実際、筆者もモンタナとは別にビルケンシュトックのサンダルを持っていますが、そちらはモンタナよりも前から持っているにもかかわらず、ソールはまだまだ無事。モンタナの方がソールが 削れやすく、また もろい というのは、実感も伴っていたところでした。

純正の修理と、まちの修理屋さんの修理はだいぶ違うみたい。

ビルケンシュトックのサンダルや靴を修理したい と思った時には、考えられる選択肢が2つあります。

一つは、ビルケンシュトック純正とも言えるタイプの修理。

全国のビルケンシュトック専門店、クオリネストを展開する、ベネクシー (BENEXY) を通じて、修理を依頼するのが一つ。詳しくは下のリンクからアクセスできます。

BENEXY公式サイト: 修理について

モンタナのオールそーる修理を考えている場合、こちらの選択肢を選んだら「さすがは純正」といったところですが、もとのモンタナに使用されている PU製のソール による修理が可能です。

もう一つは、ビルケンシュトック専門というわけではありませんが、まちの靴修理屋さんにお願いするタイプの修理。

筆者が少しリサーチしてみたところ、こちらの選択肢を選んだ場合には、多くがもともとモンタナに使用されている PU製のソールを使用せず、他のサンダルなどによく使用されているような EVA製のソールを使用して 修理をしてもらえるみたい。

画像のように、モンタナのソールは、ただ底面に貼り付けてあるだけではなく、縁の部分に沿って少し巻き込んであるようなデザインになっています。

ただ通常のまちの修理屋さんが在庫として持っておられるようなソールは、他のサンダルと同じように、底面に貼り付けるタイプのEVA製ソール。

そのため、EVA製の耐久性の高いソール を貼ってもらえるというメリットはあるものの、底面に貼り付けるだけ なので、モンタナのデザインが少し変わってしまう という点には注意が必要になります。

※ これはあくまで筆者がリサーチした限りのことですので、修理屋さんによってはPU製のソールを在庫として持っておられるかもしれません。その場合には純正と同じように、PU製のソールを使って修理してもらえるでしょう。

筆者はまちの修理屋さんにオールソールをお願いしました。

筆者は、モンタナの購入当初は、「できればデザインをそのまま残した、純正の修理がいいな」 と思っていました。

デザインが変わってしまうことの感じ方はもちろん人それぞれだと思いますが、最初のデザインが維持できるなら、それに越したことはない、と思っていたからです。

でも、「修理をお願いしよう」と決意した時に、この考えは正反対に変わりました。

というのも、それまで「PU製のソールは耐久性が無い」と調べはついていたものの、さすがにもう少し保つだろう と(勝手に)思っていたのを、見事に裏切られた からです。

筆者がモンタナを購入したのは2019年の9月。もちろん使い倒しました。週3か、それ以上のヘビーローテーションだったことは否定しません。

それでも、これまで他のサンダルを履いてEVA製のソールに慣れてしまっていた筆者は、どれだけヘビロテしているとはいえ、さすがに半年でソール修理が必要になるとは思っていなかった んです。

「ヘビロテしたら、1年くらいでソール修理に出さないといけないかな」

これくらいに思っていたんですね。

そのため、今回オールそーる修理に出そうと決意した時に、強く感じたんです。

「絶対EVA製のソールにしよう。また半年で修理に出すのは困る。」

そうなると必然的に、純正修理ではなく、まちの修理屋さんでの修理 ということになります。そして実際、筆者はまちの修理屋さんにオールそーる修理をお願いすることにしました。

修理をお願いしたのは、「リペアガレージ」さん。

というわけで、モンタナの修理をお願いできるまちの修理屋さんを探していました。

そこで見つけてきたのが、大阪府高槻市、イオン高槻店3Fにある、リペアガレージ という修理屋さん。

Twitterをご覧の方はご存知かもしれませんが、筆者は現在大阪府(大阪市ではない)在住です。

高槻までであれば、そこまで距離・電車代などをかけずに行くことができます。

またこのリペアガレージさん、ビルケンシュトック修理専用ブログ もしておられまして、モンタナだけでなく、他のサンダルなどについても修理過程を画像も交えながら確認することができます。

そこで先日(2020年3月7日)、実際にリペアガレージさんにお邪魔して、修理をお願いしてきました。

ブログを見ていたこともあって、依頼はスムーズに進んだ。

上でリンクをつけた「ビルケンシュトック修理専用ブログ」の中でも確認しておいたので、実際の依頼はスムーズに進みました。

※ ビフォーアフターのようにできれば良かったのですが、Beforeの写真をすっかり撮り忘れてしまいました。

ソールが尋常でなくすり減ってしまっており、つま先近くではソールが割れてしまっていることを現物を見せながら伝えると、「あー、はいはい、そうなんですよ。モンタナはね、よくあるんですよね。」という慣れた感じで対応してもらえました。

オールソールで、とお願いをしたところ、上記のようなEVA素材のソールを使用すること、デザインが多少変わってしまうことなどを伝えられました。ブログを拝見していたことを伝えると、「そうなんですよ、最近ブログを見ていただいて、ビルケンシュトックの修理に持ち込んでくださるお客様が増えてまして。」と少し嬉しそうに話しておられました。

筆者がお邪魔した時には気の良いおじさんという感じの方が対応してくださりました。ブログでお名前をあげておられることからしても、常におられる方なのだろうと思います。

筆者は直接お邪魔して、持ち込みの形での修理依頼でしたが、リペアガレージのサイト から、オンラインでの修理依頼をすることもできます。

というわけで、修理自体は1週間ほどかかるよ ということを伝えられ、修理ができ次第、宅配で送り返してもらう ということで、オールそーる修理に出してきました。

※ 筆者の場合には1週間で修理をしてもらえましたが、修理が立て込むなどの状況によっては、もう少し時間がかかったりする場合もあるのかもしれません。

ちょうど1週間で手もとに戻ってきました。

修理だけでなく配送にも時間がかかるだろうと思っていたので、1週間+αくらいを覚悟していましたが、ちょうど1週間にあたる3月14日に、配達してもらえました(もちろん同じ大阪府内で近所だったということもあるでしょうが)。

修理から帰ってきたモンタナがこちら!

新しいソールに生まれ変わって、帰ってきました!

ポイントは、繰り返しますが以下の二つ。

  • 耐久性の劣るPU製ソールから、耐久性の高い EVA製のソール に変わっていること。
  • モンタナの純正そーるではないため、少しだけデザインが変わっている こと。

ビルケンシュトックのサンダルでおなじみ、EVA製のソール

一つ目のポイントから。ビルケンシュトックのサンダルをお持ちの方にはおなじみでしょう。EVA製のビルケンソールです。

厚みとしては、1センチ (10mm) 前後。もう少し薄めの、7mmほどのソールもあるそうですが、耐久性という意味ではやはり厚めのソールの方が嬉しいですよね。

ソールが底面だけに。デザインの変更

もう一つのポイントは、デザインの変更です。耐久性とトレードオフになる点ですし、気になるところですよね。

画像の矢印で囲ったところが、もともとモンタナの純正ソール (PU製) が底面から巻き込むようにして覆っていたところです。

EVA製の新しいソールは底面に貼り付けるだけなので、矢印で囲った巻き込み部分が露出してしまう、というのがデザインが変わるところです。

筆者の持っているモンタナはカラーが黒だったため、露出した部分に修理屋さんが黒く染色してくれていました。

これで、カラーがブラウンだったり、他の色だったりすると、染色してもらえていたとしても、もう少し目立っていただろうと思います。

もちろん、剥がされた部分が目立たないとは言っても、少しざらつきを感じる部分とかは、無いではありません。例えば、画像の矢印をつけた部分などは、多少ザラザラしている感じがしますよね。

ただ個人的には、靴はやっぱり「履いてナンボ」というか、「ふつうに使っている間に傷がついても、それはそういうもの」と思っています。もちろんある程度はお手入れなどもしますけど。

なので筆者は、モンタナが修理から返ってきて最初に見た時に、「なんだ、ぜんぜん大したことないじゃん」と思いました。

上で書いたカラーの違いや、純正デザインに対する愛などがある方には、多少気になるポイントかもしれません。個人差があると思いますので、画像などを参考にしていただければ、と思います。

モンタナに耐久性を。修理に出して本当に良かった!

というわけで、修理に出したモンタナをレビューしてきました。

ビルケンシュトックを修理に出すのは初めてだったので、不安もありましたが、個人的には大満足な経験になりました。

修理から戻ってきたモンタナ、これからも履き倒していこうと思います!

最後に

おさらいになりますが、ポイントをまとめておきましょう。

  • 修理には純正修理と、まちの修理屋さんの修理とがある。
  • 純正修理は、もともとのPU製のソールが使用され、デザインの変更は無いが耐久性に劣る。
  • まちの修理屋さんは、多くの場合EVA製のソールが使用され、耐久性に勝るが、デザインが少し変わってしまう。
  • デザインの変更は、モンタナが黒だと特に気にならない。ただ他のカラーや素材によっては少し目立つかも。

繰り返すように、PU製のソールが用いられたモンタナは、どうしても耐久性に劣るところがあります。

ソールが削れてしまって、さらにその上のコルク部分まで削れてしまうと、修理も大変(そのぶん高額)になってしまいます。「すり減ってきたな」と思ったら、できるだけ早いうちに修理に出せると良いと思います。

今回お願いしたリペアガレージさんでは、オールソール修理で、¥4,950でお願いできました (価格は2020年3月現在です)。

そこまでお値段がかかる修理ではないので、気になった方はぜひ一度、お試しください。

参考: リペアガレージ:ビルケンシュトック修理専用ブログ