はじめに
多くの人が抱える「オレってダサい?」という悩み
Googleでは、メンズファッションについて、本当にさまざまなキーワードが検索されています。
このブログにアクセスしていただいている方も、そのほとんどがGoogle検索を経由しておられると思います。どのようなキーワードだったでしょうか。
Google Search Consoleを使ってざっと調べたところ、やはり一番多く検索・クリックしていただいているのは、
「大学生」
というキーワードです(もちろん「大学生」だけではなくて、他のワードとの組み合わせですが)。うんうん。このブログが対象としている読者層に合ってますね。
その次は少し意外に思われるかもしれません。
「量産型」
…ザクか(笑
筆者からすると、よくわかります。検索結果に表示されるのは、この記事です。
そしてその次、つまり第3位にあたるキーワードこそが、今回のテーマ。
「ダサい」
具体的には、「大学生 ダサい」や「大学生 ファッション ダサい」とか。あとは「大学生 ジャケット ダサい」のように、アイテムを加えたタイプ。
ほぼ同率で「革靴」というワードもよく検索されているようです。もっと「脱オタ」とか「オタク ファッション 」みたいなワードを予想していたので、今後に期待。
みなさん、やっぱり「オレってダサいのかな…」というお悩みを抱えておられるようです。
ダサいのはアイテムのせい?
そこで、同じように「ダサい」系のキーワードでGoogle検索をかけてみると、様々な記事に出会いました。
その中でも多いのが、
「○○というアイテムは地雷だ!」
「○○を着ているからダサいんだ!」
というタイプの記事。「○○」にあたるアイテムを「10選!」みたいな感じでリストアップした記事がいくつもあります。
これってつまり、
「ダサいのはアイテムのせい」ということですよね。
気持ちはよく分かるんですが、筆者の思うところとは少し違います。
というわけで今回は、「ダサいのはアイテムのせい」という考え方が、なぜ筆者の考えと違うのか、
そしてまた、「じゃあ、なんでダサいのか」
について考えていきたいと思います。
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大学生に拡散し続ける、「ダサいアイテム」の代表格
というわけで、まずはそういった様々なところで「ダサいアイテム」として諸悪の根源のように書かれている、いろいろなアイテムを確認しておきましょう。
1. チェックシャツ
※参考画像(bazzstone.com)
「大学生 ダサい」とか、「大学生 NGファッション」といったキーワードで検索をかけてみて、見ないことは無いと言ってよいでしょう。
このブログの主要テーマである「脱オタ」の「オタク」というワードといっしょに扱われることも多いです。チェックシャツ。
「こんなオタク、もう絶滅したやろ」的な声もありますが、やはりチェックシャツから入るのが一つの「形式美」みたいになってきてます。
※参考画像(shunguitar.com)
ニュー速クオリティの記事を見ていてハッとさせられるレスが付いていました。
33: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2017/08/20(日) 22:33:12.95 ID:6IJr2BXO0
無地じゃ寂しいヲタクの精一杯のオシャレなんやで
面白いですね。この考え方は筆者の考えと共通するところがあります。(記事の一番下に関連記事として載っています。タイトルですぐにわかると思いますので、ぜひ読んでみてください。)
ともかく、チェックシャツが「ダサいアイテム」の筆頭候補であることに疑いはないでしょう。
2. 折り返すと柄が出てくるパンツ
※参考画像(yaoki-fasnavi.com)
これも「ダサいアイテム」の代表格へとのし上がってきましたね。筆者が高校生〜大学生くらいの時にはまだ履いている人も多かった印象の「折り返すと柄が出てくるパンツ」。
チェック柄か、よく「バンダナ柄」と呼ばれているペイズリー柄が多かった印象です。
一番最初なのかは知りませんが、最初はCOMME des GARCONS(コム・デ・ギャルソン)のJUNYA WATANABEというラインで並べられていました。学生が買える値段帯ではない(よほどのモノ好きでなければ)こともあって、最初に見たときには「かっけー!」と憧れを抱いた記憶があります。
とはいえ、安価な大量生産品として消費されるようになって、最初は高校〜大学生に、その後は中学生へ、という流れで普及していったことで、今では典型的な「ダサいアイテム」の仲間入りを果たしてしまいましたね。
3. 膝上丈ハーフパンツ
※参考画像(girlschannel.net)
膝上丈のハーフパンツも、「ダサいアイテム」の代表選手になってきました。特に「女子受け」という観点から、「男性は女性と違って、スネ毛を剃っていないから、毛むくじゃらで汚く見える」という声が多かったようです。
4. 先の尖った靴
※参考画像(lets-osare.blog)
「ホストっぽくて何かイヤ」という声や、極端なものだと「ピエロかよ!」という声まで聞こえる、先の尖った革靴。これも有名になってきましたね。
5. よくわからない横文字プリントTシャツ
※参考画像(girlsvip-matome.com)
このあたりまでは定番化しているアイテムだと思います。上でも書いた過去の記事でも扱ったことがあります。性的だったり、何か恥ずかしそうな内容が書いてあることに気づかずに着ている、というのは大変恥ずかしい気がします。
6. ロングブーツのブーツインスタイル
単なる「アイテム」ではなく、「履き方」という要素も含まれてきますが、「ダサい!」という根強い声に応えてリストに加えておきました。ブーツイン。
一番よく聞く声としては「カッコつけてる感が嫌」というものでしょう。また、「足が短く見えるのがね…」という声もちらほら。
その他にも「ダサいアイテム」とされるものはいろいろある
ここまでに挙げてきたようなものが代表選手でしょうが、その他にもいろいろな「ダサいアイテム」があります。
最近はあまり見かけなくなりましたし、それに伴って「ダサい」という声も聞かなくなりましたがウォレットチェーンなんかはけっこうよく話題になっていた記憶があります。
また、アクセサリー系で言えば、ゴツい髑髏(ドクロ。スカルとも言う)のアクセサリーなんかもよく指摘されていましたね。
あと最近では、「量産型大学生」というワードの盛り上がりに伴って、
- チェスターコート
- ボーダーのカットソー(Tシャツ)
- ニット帽
- ニューバランスのスニーカー
- タートルネックのセーター
なんかも、よく指摘されているのを見かけます。
果たしてそれ自体が「ダサいアイテム」なのか、それとも組み合わせ・着こなしが「量産型」とか「ダサい」着こなしなのかは微妙なところでしょうが、よく「ダッセェ!」という批判(場合によっては罵倒)を受けているのを見かけます。
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本当に「ダサいアイテム」なのか
さて、本題に戻りましょう。問題は、これらのアイテムが、本当に「それ自体で、ダサいアイテム」なのかどうかです。
観察力に優れた鋭い方だったり、このブログ以外のいろんなブログ・ページ等を読んでいる方であれば、すでにお気づきのことかもしれませんが…
おそらく、これらのアイテムが、それ自体で「ダサいアイテム」だと判断することはできません。
その理由は、次の二つ。
「ダサい」かどうかは時期・普及率に左右される
上でもチラッと書きましたが、例えば「折り返すと柄が出てくるパンツ」。
初期の頃は、COMME des GARCONS(コム・デ・ギャルソン)というトップレベルのブランドで扱われていたほどの実力者だったんです。いわゆる「超オシャレ」な人たちが、こぞって集まるようなトップブランドの製品です。
つまり、ある時期には誰もが「ダサい」どころか「超オシャレ!」と思っていたアイテムも、それが流行し、量産化され、それに伴って安価になり、一般に出回るようになると、「超オシャレ」は「オシャレ」になり、さらに「普通」になり「ダサい」になる。
おそらく上で挙げたアイテムは全て、この流れに当てはまります。
また、例えば「膝上丈ハーフパンツ」なんかが当てはまりそうですが、
おそらく最初に履き始めたのは、ガチなセレブたちだったのだと思います。
というのも、膝上丈のハーフパンツが販売されている時の画像を見ると、その画像モデルさんたちの多くが「ヨーロッパのリゾート地に、バカンスで旅行に着ているセレブなメンズたち」みたいな雰囲気をプンプン匂わせているから。
※参考画像(h-stylebook.com)
そんなセレブたちに触れた人たちが、最初は履き始めたのでしょう。
そしてそんな流れが、ある種の「現地ではみんなこんな格好なんだゼ!」みたいな(ある種嫌味っぽい)イメージとして拡散し、そこから「ちょっとセレブを気取りたい人たち」に広がっていった(そしてそれはいわゆる「陽キャ」たちだった…)。
すごーく性格が悪い書き方かもしれませんが、だいたいこんな感じで広まっていったのではないかと思うんです。
どちらにせよ、コム・デ・ギャルソンだったり、ガチなセレブたちだったり、最初は「オシャレ」だったんです、きっと。
それが拡散されるにつれて、どんどんキャラ的なイメージが付け加わったり、服装に気を遣っていない人たちの手元に届いたりして、「ダサいアイテム」のレッテルが貼られるようになっていった。
このブログではあえて「あんまり、雑誌を読んで流行を追っかけるとかしなくていいよ〜」というニュアンスで話を進めることが多いですが、
「ダサいアイテムには手を出したくない!」という方であれば、ある程度「流行」を追っておくのを止めはしません。あまり推奨もしませんが。
筆者も近年はほとんど流行を追っかけたりはしていませんし、基本的にこのブログで紹介するアイテムは、流行を超えた「ザ・定番品」が多いので。
とりあえず、「ダサいかどうかは、時期や普及率に左右される」ことだけは確かです。
「ダサい」のは着こなしのせい。
もう一つ。
「聞いた(見た, 読んだ)ことある!」と思われる方も多いかもしれませんが、例えばチェックシャツをカッコよく着こなしている人だってたくさんいます。
※参考画像(xtreeem.com)
※参考画像(kashi-kari.jp)
つまりダサいのは着ているその人のせいであって、アイテムそれ自体のせいではないということです。
ここまでは、他のブログやページでもよく書いてあることなので、この意見に出会ったことのある方も多いでしょう。
ただ、筆者が思うに、次のことはあまり言われていない気がします。
ダサいのが「アイテム」ではなくて「着ている人」のせいだすれば、ダサいのは「アイテム」ではなくて「あなた」なんです。
アイテムだけがダサいのであれば、まだそれを取り替えれば良いだけですよね。つまり、「ダサいアイテム」から「フツーのアイテム」とか「オシャレなアイテム」に交換すれば、晴れて「ダサい人」は「フツーの人」や「オシャレな人」になれるはず。
でも現実に、そうはいきません。
つまり、「着ている人」の何かが変わらない限り、「ダサい人」は「ダサい人」のままなんです。
頑張ってリサーチして、「これがダメ、これもダメ…」と、いわゆる「ダサいアイテム」を探し当てて、消去法でそれを着ないようにしていって…
それでできあがるのは「オシャレな人」ですか?
「『ダサいアイテム』こそ着ていないけど、やっぱりダサい人」ではありませんか?
「ダサい人」(これは「脱オタ」でも同じですが)を抜け出そうと思っている方は、自分にシビアになる必要があります。小手先でアイテムだけを変えたところで、「ダサい人」を抜け出すのはそうそう簡単なことではないんです。
結論:ダサいのはアイテムではなく着ている人のせい。
じゃあどうすれば良いのか
「そんなことは言われる前からわかってんだよ!」という方も少なくないと思います。
じゃあどうすれば良いのか。
単純です。「着こなし方」を学べば良いんです。
上でも書きましたが、「ダサい人」は「ダサいアイテムを着ている人」ではありません。「ダサい着こなし方をしている人」です。
着こなし方には様々な要素があります。
- サイズ感
- 色使い・柄使い
- シルエット
「ダサい人」を抜け出そうとしている人は、まず何よりもサイズ感を学ぶのが先決だと思います。
「ダサいアイテム」派の意見では、2番目の「色使い・柄使い」が重視されることが多いですが…(なぜなら、2番目だけが「見た目で選ぶアイテム(選び)」に直結しているから)
アイテム選びは、本当に「ダサい人」にとってはどうでも良いのです。オカンチョイスだって構いません。
でも、まずサイズ感だけは妥協しないでください。
まずはサイズ。そのあとにいろいろ考えれば良いです。1にサイズ、2にサイズ、3、4もサイズで5にサイズです。
ショップ店員さんに「少し余裕がありますケド、Lサイズでいいんじゃないですかね」と言われても、Mサイズを試着してみてください。「動きにくいから」とか言ってる場合じゃないですよ(というか、最近はピシッとした細身のアイテムも、動きやすいものが増えてます)。
「ダサい人」脱却のために。「脱オタ」も同じです。
まずは「着こなし方」を身につけて、どんなアイテムでもダサくならないように着こなせるようになりましょう。
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